大学生リスト



 




大学4年生 投手編




 
吉岡 慎平(苫小牧駒沢大)投手
185/85 右/右
(札幌日大出身)

(北海道学生野球連盟)

 
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玉井 大翔(東農大生産学部)投手
178/68 右/右
 (旭川実出身)

(北海道学生野球連盟)

 
 1年生ながら大学選手権に出場し、140キロ台中盤をなげていた投手でした。その時はリーグ戦で、5勝0敗 防御率 0.21 と抜群の成績でした。しかし3年生になった今年は、2勝1敗 防御率 0.94 と数字を悪化させて戻ってきました。その数字が示す通り、伸び悩んでいる感は否めません。

 足をゆっくりとあまり高い位置まで引き上げず、大人しいフォーム。やや肘を下げた、スリークオータです。球速は、135~MAX141キロぐらいと平凡で、結構シュート回転するなど気になります。変化球はスライダーとのコンビネーションで、たまにカーブ・チェンジアップ気味の球を投げて来るように思います。

 ストライクゾーンにはボールが集まりますが、枠の中では結構アバウト。特に左打者への球筋が乱れがち。牽制などは悪くないのですが、以前ほど繊細が欠けているように思います。

(投球フォーム)

<広がる可能性> 
☆☆☆

 引き上げた足は、甘さは残るものの一塁側には落とせています。そういった意味では、見分けのつかないカーブや縦に鋭く落ちるフォークのような球種を投げられる下地はあると思います。

 「着地」までの粘りは平均的で、もう少し体をひねり出す時間が確保できるようだと、もっと変化球のキレ・曲がりも鋭くなるのではないのでしょうか。

<ボールの支配> 
☆☆☆

 グラブをしっかり内に抱えられていないので、フォームが暴れて球筋が安定しません。ただ足の甲では地面を押しつけられているのと、「球持ち」はそれほど悪くないので、そのことである程度ボールをコントロールしています。

<故障のリスク> 
☆☆☆☆

 お尻は落とせますので、肘への負担は少ないはず。腕の角度にも無理は感じないので、肩への負担も少なそう。そういった意味では、故障の可能性は低いのでは? それでもパフォーマンスが以前より低下しているのは、何かしらの故障に見舞われたのでしょうか?

<実戦的な術> 
☆☆☆

 「着地」までの粘りは平凡で、体の「開き」が早いのが気になります。これでは、コースを突いたような球でも、球筋がいち早く読まれて打たれてしまいます。

 腕は体に絡むように、最後までしっかり振られています。速球と変化球の見極めはつき難いので変化球を有効に活かせるはず。ボールへの体重の乗せも悪くないので、打者の手元までは勢いが落ちないボールが期待できるはずなのですが・・・

(最後に)

 まずは、一年生の頃できていたパフォーマンスを取り戻すことから始めたいですね。ボールの勢いだけでなく、投球の繊細さが損なわれています。その上で、ピッチングの幅を広げて行ければと期待します。来年は最終学年、成長した姿で大舞台に戻ってきて欲しいと思います。

(2013年 大学選手権)




(どんな選手?)

 1年生ながらリーグ戦で、5勝0敗 防御率 0.21 と素晴らしい成績を残しました。大学選手権二戦目の慶応戦では、ロングリリーフで、その存在感を全国に知らしめました。

(投球内容)

 オーソドックス右上手投げ投手ですが、球速は130キロ台後半~140キロ台中盤まで到達。特に打者の内角に厳しく突く球が目立ちました。また曲がりながら沈むスライダーにも威力があり、この球とのコンビネーションで投球を組み立てます。

 おおよそ両サイドに球散らせ、勝負どころでは厳しいところを突けます。マウンド捌きも経験豊富な印象で、ピンチでも動じずに投球。クィックも1.0秒台前後と高速で、牽制などは見分けが難しく、思わず一塁走者が刺される場面も観られました。持っている野球選手としてのセンスが高いのでしょう。肉体の資質よりも、そういったセンスで相手牛耳るタイプです。

(投球フォーム)

 静かにおとなしめに入るフォームで、一塁側へにはお尻を落とせます。そのためもっと見分けの難しいカーブや縦の変化も身につけそうなものなのですが、着地までの粘りがなく時間が足りないのが今後の課題でしょうか。

 グラブをしっかり抱えきれていないので、フォームは暴れ気味。足の甲の押しつけも、やや甘い傾向にあります。球持ち自体が良いので、これでもある程度の制球を保てていますが、もっと高い精度の制球力を追求するのならば、この辺の細かい部分まで神経を行き届かせて欲しいところ。
 
 体の「開き」は平均的で、「着地」までの粘りが作れれば、もっとフォームにイヤらしさが出てくるはず。腕の振り・体重移動に関しても、可も不可もなしといった感じでしょうか。

(今後は)

爆発的に資質を伸ばしてゆけると言う伸びしろは、正直感じません。ただ一年生にして、確かな実績を残しましたから、その段階で全国を経験できたことは、新たな目標を持つためにも大きかったと思います。これから卒業するまでに、何処まで資質を高めてゆけるのか、じっくり見守って行きたいと思います。

(2011年 大学選手権)

 
風張 蓮(東農大生産学部)投手
181/82 右/右 
(伊保内出身)

(北海道学生野球連盟)

 
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森 光大郎(旭川大)投手
178/70 右/右
(旭川実出身)

(北海道学生野球連盟)


 3季連続最優秀投手に選ばれたリーグ屈指の好投手で、大学選手権で全国大会もすでに経験。

 
 
平田 晃基(道都大)投手
184/82 右/右 
(白老東出身)

(札幌学生野球連盟)


 
 白老東時代はプロ注目の逸材ということで、私自身北北海道大会を見に行きました。しかしその試合では、実弟が完投してしまい、最後まで投手・平田 晃基 を確認できないまま高校時代が終わります。

 結局プロに指名されることなく、横浜商科大に進学。過去オープン戦で2,3度見たことがあったのですが、どうしても140キロを超えることもなく、制球・投球術・変化球など物足りない印象がありました。

 しかしこの大学選手権では、ストレートが見違えるほど良くなりました。MAX149キロ記録するまでになったという速球は、この大学選手権でもコンスタントに145キロ前後(MAX146キロ)を記録。評判どおり、ストレートの勢いには観るべきものがあります。

 変化球は、緩いカーブで緩急をつけたり、スライダー・チェンジアップも織り交ぜます。まだ絶対的な球はありませんが、思ったほど悪くありませんでした。少々開きの早いフォームなのは気になりますが、ボールも適度に散り、クィックも1.2秒弱で投げ込めるなど、投手としての適度なまとまりも出てきています。

(投球フォーム)

 ランナーがいなくてもセットポジションから投げ込み、勢いよく高い位置まで足を引き上げる躍動感溢れるフォームが魅力。

<広がる可能性> 
☆☆☆

 お尻はわりあい一塁側に落とせるので、甘さは残るものの体を捻り出すスペースは確保出来ています。そのためカーブで緩急をつけたり、縦の変化にも無理はありません。

 むしろ気になるのは、「着地」までの粘りが甘くフォームがあっさりしている点。体を捻り出す充分な時間も確保できないので、変化球のキレ・大きさにも特徴が欠ける要因になっています。

<ボールの支配> 
☆☆☆

グラブは最後まで内に抱えられていますが、最後後ろに流れ気味。それでも適度にボールはコースに散っています。むしろ問題なのは、足の甲の地面への押し付ける時間が短いので、ボールが真ん中~高めに集まりやすいのが気になります。それでも「球持ち」が好いので、だいぶボールが浮くのを抑えこむことはできるようになりました。

<故障のリスク> 
☆☆☆☆

 お尻は甘さは残るものの、一塁側に落とせています。そういった意味では、肘への負担は少ないはず。また腕の角度はスリークオーターで、肩への負担も少ないでしょう。そういった意味では力投派ですが、比較的負担の少ないフォームであると考えます。

<実戦的な術> 
☆☆

 「着地」までの粘りがあっさりしているので、打者としては合わせやすいはず。また「開き」も自然と早くなり、打者としてはいち早く球筋が読まれ、コースを突いたような球で打ち込まれてしまいます。それを尋常じゃない「球持ち」で、ボールにバックスピンをかけて伸びのある球を実現しています。

 思ったよりも、腕が体に絡んできません。これだと速球と変化球の見極めがついてしまい、変化球を振ってくれません。ボールのへの体重の乗せは悪くないのですが、足の形がガニ股になっているように、作り出したエネルギーがロスしているのがわかります。フォームには、まだまだ無駄な動きが少なくありません。

(フォームのまとめ)

 投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では「着地」の粘りの無さと「開き」の早さに課題があります。「体重移動」は悪くないのですが、力がロスしてしまっています。「球持ち」は素晴らしいので、この点は特筆すべきポイント。

 体への負担が少ないフォームなのも魅力で、制球は足の甲の抑えが不十分で、ボールが上吊りやすい点の改善が求められます。

(最後に)

 ようやく本格化してきた印象で、ストレートに関しては素晴らしい勢いが出てきました。しかしまだ投球フォームや変化球、投球術に課題が残り、素材型の域を脱していません。来年のドラフト候補として再びマークできるレベルまで来ていますが、指名されるとなると更なるレベルアップが求められます。今後もその成長ぶり、注目してみたい一人です。

(2013年 大学選手権)

 
秋山 翔夢(八戸学院大)投手
180/73 左/左
(函館工業出身)

(北東北大学野球連盟)

 
 球威・球速はないが、相手を討ち取る投球術が巧みな技巧派左腕。

 
日野 玲央奈(岩手大)投手
172/76 左/左


(北東北大学野球連盟)

 
 (どんな投手?)

 今治西の3本柱の中でも、主に先発をして試合を作る左腕です。球威・球速はありませんが、大崩れない投手なので、監督しては安心して先発させられるタイプだと思います。

(投球内容)

 球速は、常時125キロ前後で、MAXでも130キロ出るか出ないかぐらいの投手です。変化球は、カーブ・スライダー・シュート系の球があるようです。特に大きなカーブをよく投げるのですが、この球が甘く入って打たれるケースが目立ちます。

 制球は、ストライクゾーンの枠の中に入れるのには苦労しませんが、コースを投げ分けたり、厳しいコースを狙って投げ込む制球力はないようです。また左腕ですが、牽制は平均レベルで、クィックは1.4秒弱程度と出来ないようです。試合を作るセンス・マウンド捌きには優れますが、上のレベルでも通用する何かが欲しいですね。

 お尻を三塁側に落とせるわけではないので、今使っているカーブが、上のレベルで通用するような見分けの難しいカーブには見えないのが残念。技巧派投手にしては、グラブの抱えも甘いですし、足の甲の押しつけもつま先のみの上体が高いフォームです。そのため左右・高低の制球力もアバウトで、なんとか指先の感覚の良さで誤魔化そうといった感じに見えます。
 
「開き」が比較的遅く「球持ち」も悪くありません。「着地」までの粘りも、それなりでですが、「体重移動」はもう一つなので、あまり前にボールが乗って行くような勢いは感じられません。もし今のフォームならば、上体や腕をもっと鋭く振ってキレを出して行くしかないと思います。

(今後は)

 う~ん、ちょっと今の球威・投球内容だと、上のレベルで活躍するのは厳しいかもしれません。ただ左腕で試合を作れる存在は貴重ですし、フォームとしては実戦的な技術は持っております。あとは、動作一つ一つをしっかりやったり、実際の投球でも、何か武器になるものが欲しいところです。今のままだと、高校生レベルの好投手で終わることになるのではないのでしょうか。

(2010年・選抜)

 
花岡 竜也(東北福祉大)投手
174/77 右/右
(作陽出身)

(仙台六大学野球連盟)

 
(どんな投手?)

 全身使って投げ込んで来る本格派で、腕の振りの良さと強気に内角を突く投球が魅力です。それでいて、しっかりピッチングを組み立てられる投球術もあり、中々の好投手。甲子園に出場した倉敷商も、彼に代わってからは完全に抑え込まれました。

(投球内容)

 バランスが良く、かつ身体を使ったフォームから常時130~135キロぐらいの伸びのある速球を投げ込んできます。変化球は、横滑りするスライダーとのコンビネーションと球種は少ないのですが、内角を厳しく突ける投手で、両コーナーに球を投げ分ける幅広さがそれを補います。

 クィックは、1.3秒前後とあまり早くないのですが、フィールディングも上手く、マウンド捌き・投球術も安定しており、野球センスは悪くない投手です。制球もまとまっており、力と技がバランスよく取れた好投手でした。

 投球フォームも、お尻を一塁側に落とせますし、着地までの時間も稼げているので、将来的に見分けの難しいカーブや縦系の球種の修得も期待できます。現在は、スライダーとのコンビネーションのみですが、もっとバリエーションは増やせると思います。

 グラブは、最後まで内に抱えられているので、両サイドへの投げ分けはできます。ただ足の甲での押しつけが、つま先のみの上体の高いフォーム。それを、無理に腕に角度をつけることで抑え込むと言う強引さもあります。その辺が、身体への負担も考えると少し気になる部分です。

 投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」と言う観点でも大きな欠点はなく、高校生にして「着地」までの時間も稼げますし、ボールにしっかり伝えられるリリースにも好感が持てます。しいて言えば「体重移動」は悪いとは思いませんが、投げ終わったあとに、大きく一塁側に流れます。

 腕を強く振ることができるので、将来的には速球と変化球の見分けの難しい、かなり厄介な投手になれそうです。

(今後に向けて)

 もうひとまわり、身体が昨夏より大きくなっているようだと、かなり楽しみな投手だと思います。この春の内容はわかりませんが、2010年度の岡山を代表する投手に育っているのではないかと期待させてくれる投手です。順調に育っていれば、夏には140キロ台オーバーも期待できるのではないのでしょうか?


(2009年・夏)


 
大西 健太(東日本国際大)投手
176/79 右/左
(九州国際大付出身)

(南東北大学野球連盟)

 
 昨年一年で11勝をあげた抜群の実績の持ち主。

 
佐野 泰雄(平成国際大)投手
176/78 左/左
(埼玉・和光出身)

(関甲新リーグ野球連盟)

 
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福田 大輔(白鴎大)投手
180/75 右/右
(九州国際大付出身)

(関甲新リーグ野球連盟)


 下級生からエースとして活躍し、好調時には140キロ台中盤を記録する。

 
 
竹井 大貴(茨城大)投手
175/81 左/左

(関甲新リーグ野球連盟)


 ガッチリした体格から繰り出す130キロ台を投げ込む隠れたサウスポー。

 
 
小林 慶祐(東京国際大)投手
186/80 右/右
 (八千代松陰出身)

(千葉大学野球連盟)

 
 真上からビシッと投げ込んで来る140キロ台のストレートと、落差の大きなフォークとのコンビネーションで、来年のドラフト候補と期待される存在です。春のリーグ戦では、5勝1敗 防御率 1.52 でチームを大学選手権に導きました。リーグ戦では、最優秀防御率とベストナインに選出。ただ大学選手権では、思い通りのピッチングはできず、全国の壁の高さを痛感することになりました。

(投球内容)

 スピードガン表示の厳しい東京ドームでも、初回はコンスタントに140キロ台を記録し、MAX143キロを記録。圧倒的にフォークとのコンビネーションで、時々スライダーを挟む程度。ストレートの勢い・フォークの落差はあるものの、どうしてもフォークに頼りきった投球になると、コンビネーションが単調になり投球が汲々となってしまいます。細かい制球力に欠け消耗も激しく、イニングを重ねるにつれ速球の勢い・フォークの落ちも鈍ってきます。現状は、上のレベルを意識すると、先発では苦しいなぁといった印象が残ります。

 牽制は鋭いのですが、フィールディングはあまり上手くは見えません。現状は、フォークとストレートの威力が勝って、細かいコントロール・投球の「間」や駆け引きとかそういったものはありません。来年プロを意識するのであれば、もう少しフォークだけに頼ららないピッチングを身につけるべきではないのでしょうか。

(投球フォーム)

<広がる可能性> 
☆☆☆

 引き上げた足を比較的高い位置でピンと伸ばせるので、お尻は一塁側に落とせます。体を捻り出すスペースは確保できているので、カーブで緩急をつけたり、フォークのような縦の変化球を投げるのには無理がありません。ただ「着地」までの粘りはそれほどでもないので、体を捻り出す時間は平均的。そうなると変化球のキレがイマイチだったり、曲がりが小さかったりします。もう少し投球の幅を広げる意味でも、着地までの「間」を稼げるようになりたいところ。

<ボールの支配> 
☆☆

 グラブを抱える意識がないので、フォームが暴れて制球が安定しません。足の甲での地面への押し付けも浮いてしまい、ボールがどうしても高めに抜けがち。けして指先の感覚も良さそうではないので、どうしても後はボールに訊いてくれ!といった投球になってしまいます。けしてストライクが入らず苦しんでいるわけではありませんが、上のレベルで通用するにはもう少し思い通りボールを制御できるようにしたいです。

<故障のリスク> 
☆☆

 お尻を落とせるフォームなので、肘への負担は少なそうと言っても、圧倒的にフォークを多投するので心配です。まして腕を真上から振り下ろし、グラブを持っている腕は下がり、ボールを持っている腕は極端に上がるような格好で投げていますから、肩への負担は大きいはず。まして力投派ですから、体への負担はかなり大きいと考えて好いでしょう。故障には充分注意して、取り組んで欲しいと思います。

<実戦的な術> 
☆☆

 「着地」までの粘りもそれほどでもないですし、体の「開き」も早めで、打者としては球筋が見極めやすいタイプ。少しでもボールの勢いが鈍って来ると、つけ込まれる危険性があります。

 真上から豪快に投げ下ろす割に、振り下ろした腕は体に絡んできません。またボールへの体重の乗せも、踏み込んだ足が突っ張ってしまい、前に重心が移って行きません。現状は、上半身の強い振りでキレを生み出しており、ウエートの乗ったボールが投げ込めているわけではありません。

(最後に)

 ボールの勢いもありますし、フォークの落差にも観るべきものがあります。そのため短いイニングならば、ある程度上のレベルでもボールの威力で押せる気は致します。しかし長いイニング・登板過多になってきた時に、それに対応できるほどのコントロール・投球術・フォームの裏付けなどがないだけに、プロでは不安がつきまといます。その辺の問題を、来年までにどのぐらい解消できるのか、それにかかっていると思います。それでも来年のドラフト候補としてマークできる素材ですし、千葉リーグから直接ドラフト指名される可能性を秘めている楽しみな選手だと言えるでしょう。

(2013年 大学選手権)

 
江川 恭介(国際武道大)投手
174/63 右/右
(東海大相模出身)

(千葉大学野球連盟)

 
 サイドから繰り出すキレの好いスライダー武器にする好投手。

 
藤枝 凌(城西国際大)投手
178/68 右/右
(藤代紫水出身)

(千葉大学野球連盟)

 
 それほど体格には恵まれていないが、140キロ台のストレート魅力。

 
氏家 優吾(東京国際大)投手
176/70 左/左
(古川学園出身)

(新東京大学野球連盟)

 
 130キロ台に満たない球速ながら、抜群の投球術と制球力に抜群のスクリューボール冴える技巧派左腕。

 
有原 航平(早稲田大)投手
187/93 右/右 
(広陵出身)

(東京六大学野球連盟)

 
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山崎 福也(明治大)投手
186/88 左/左
(日大三出身)

(東京六大学野球連盟)


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石田 健大(法政大)投手
180/80 左/左
(広島工業出身)

(東京六大学野球連盟)


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山崎 康晃(亜細亜大)投手
177/72 右/右 
(帝京出身)

(東都大学野球連盟)

 
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藪田 和樹(亜細亜大)投手
183/82 右/右
(岡山理大付出身)

(東都大学野球連盟)


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福本 翼(青山学院大)投手
184/65 左/左
(大阪桐蔭出身)


(東都大学野球連盟)


(どんな投手?)

 下級生の時から、大阪桐蔭の主戦として活躍してきた技巧派左腕です。昨年も大阪桐蔭の試合を何試合か観ましたが、彼を一度も生で見ることができませんでした。

(投球内容)

 長身でスラッとした体型が目を惹きますが、線は細く体幹に力強さを感じさせる投手ではありません。ゆったりとしたモーションながら、膝のクッションを活かして高い位置まで足を引き上げるフォームです。球速は、常時125キロ程度で、球威・球速に欠け甘く入ると怖い側面はあります。ただ腕が長く、球の出どころの見悪いタイミングの計りにくいイヤラシイフォームです。

 立ち上がりは、そのストレートが高めに浮いたり、カーブもしっかり曲がりきらずスライドしておりましたが、4回ぐらいからストレートも外角・それも低めの微妙なところに集められる高い制球力を発揮。カーブも左腕らしい、ブレーキの大きなカーブが決まるようになって持ち味を発揮し始めました。

 球種は、主にこの二つの球とのコンビネーション。元来は外角低めにストレート・内角低めにカーブを集めるのが右打者への攻めのようです。また左打者には、内角にストレート・外角にカーブと言う逆の攻めを魅せてきます。牽制は左腕らしく下手ではありませんし、クィックは1.15~1.35秒ぐらいと、結構幅があります。わざと江村捕手にスローイングさせるために、クィックのスピードに幅を持たせているのかもしれません。

 四球で自滅するタイプではないので、立ち上がりに球が浮くところを打ち込まれなければ、持ち味の低めやコーナーを丹念に突くねちっこい投球が期待できます。更に何かイヤラシイシュート系の球を武器にできると、投球の幅も大きく広がるかもしれませんね。

 お尻をしっかり落とせるタイプではなく、ボールの出所の観づらさと長い腕のしなりがイヤラシイ左腕です。またスリークオーター気味なので、左打者には少し背中越しから来るようなイヤラシイ球筋だと思われます。その球を内角胸元に投げ込まれるのですから、たまりません。

 グラブをしっかり抱えられていないのですが、終始体の近くにあるので左右の投げ分けも期待できます。足の甲の押し付けの粘り・深さが足りないので、下半身を活かしてと言うよりは、指先の感覚を頼りに上半身主導でボールをコントロールするタイプです。

 そのため「球持ち」の長さ・球の出どころの見にくさなど「開き」の遅さが光るフォームである反面「着地」までの粘りや「体重移動」には物足りないものがあります。ただ、こういったタイプの投手なので、「着地」までのあっさり感は無くしたいですが、ベースとなるフォームは、それほど修正する必要はないと思われます。上半身主導のフォームですから、もっと上体や腕を鋭く振るだけの筋力・意識を持ちたいところです。

(今後に向けて)

 投手としては、中々面白いものを持っていると思います。東海大望洋戦でも、4回ぐらいから持ち味が発揮できてきました。大学や社会人で、その持ち味・イヤらしい投球を追求できる探究心・努力できる才能があれば、技巧派左腕として、社会人あたりまで野球を続けて行けるかもしれません。球威・球速不足は否めませんが、それよりも「鋭さ」や「キレ」を追求して、投球を極めて頂きたいところです。

(2010年・選抜)

 

田中 一也(青山学院大)投手
183/85 右/両
(仙台育英出身)

(東都大学野球連盟)

 
(どんな選手?)

 先輩である由規(ヤクルト)の影響をモロに受けたフォームから、ズバンと勢いのある球を投げ込んできます。特に体が前に突っ込む課題はあるものの、腕の振りが素晴らしいのが、素材としての魅力を彩ります。

(投球内容)

 ダイナミックなフォームから、コンスタントに140~MAX147キロを記録した速球の勢いはドラフト級です。変化球は、カーブ・スライダー・フォークなどを駆使。変化球の精度・曲がりに際だつものはないのですが、腕の振りの良さがそれを補います。

 右打者の外角真ん中~低めにボールを集め、左打者には、内外角にボールを散らせますが、ボールが外に抜け気味に行くなどアバウトになります。ただ左打者の外角低めに沈むフォークで、空振りが取れる選手です。制球に大きな破綻はありませんが、まだまだ本当の意味での制球力には、課題を残す気が致します。

 牽制は並レベルですが、フィールディングは基準以上。クィックは、基準レベルの1.2秒前後で放れるなど平均的な技量です。ただそれほどマウンド捌き・制球力に光るものはなく、現時点では破綻のない投球に、ボールの勢いで押すタイプの力投派との印象を受けました。

(今後は)

 ストレートの伸び・勢い・腕の振りは、まさにプロ級の素材です。ただその割に、打者が苦になくタイミングを合わせるなど、イヤらしさに欠ける部分が気になります。変化球レベル・左打者や本当の意味での制球力などを加味すると、素材は好いものは持っておりますが、まだプロ入りの「旬」ではないと思いました。

 もしプロ志望届けを提出していれば、下位指名ぐらいでは指名されたのではないかと思います。ただ個人的には、指名リストに名前を残すつもりはなかったので、この選択は正しかったと思います。資質は確かなものがありますので、あとは実戦力を磨きさえすれば、将来はプロと言う可能性が極めて高い選手です。ぜひアマの王道を突き進み、将来最上位でのプロ入りを実現して欲しいと思います。
 

(2010年・夏)


 
島袋 洋奨(中央大)投手
173/71 左/左
(興南出身)

(東都大学野球連盟)

 
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佃 勇典(拓殖大)投手
178/78 右/左
(広島商出身)

(東都大学野球連盟)

 
(どんな選手?)

昨夏は、5番・右翼手として出場。そのためMAX136キロを誇ると言う投球は、確認できませんでした。準々決勝の誠之館戦では、サヨナラとなる犠牲フライを放ち勝利を呼び込む活躍を見せた選手です。

(守備・走塁面)

 走力に関しては、少し勢いを緩めて4.4秒弱。勢いを殺さなければ、塁間4.3秒前後でしょうか?高校生としては遅くありませんが、上のレベルで足を売りにすることはなさそうです。

 また右翼手としても、それほど上手い外野手には見えませんでした。若干返球する場面はあったのですが、画面が切り替わってしまいよくわからず。ただその球の勢いからも、地肩は基準レベルからそれ以上のものはありそうです。ただそのプレースタイルからも、走力・守備力でアピールするような選手ではない気が致します。

(打撃内容)

 準々決勝・準決勝の試合を観る限り、縦の変化に脆い印象を受けました。しっかりと大きな弧を描いた大きなスイングができるのが魅力です。

 ほぼスクエアスタンスで構え、グリップの高さは平均的に、バットを立てて構えます。後ろ足に重心をかけて立つのですが、腰の据わりと両目で前を見据える姿勢は悪くありません。ただ自分でリズムを刻めない割には、それほど固さは感じません。

 仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用。そのため一定レベル以上のスピードや伸びには、苦労する可能性が高いです。足を少しだけ地面から浮かし、少しベース側に踏み込んで打ちに行きます。ただインパクトの際に足下がブレて地面から早く離れるので、カベをキープできずに早く開いて縦の変化について行けません。

 打撃の準備段階である「トップ」を作るのも立ち後れ気味です。少し遠回りにバットが出るものの、バットの先端が下がらないので、大きな弧を描いたスイングは魅力です。これにヘッドスピードが加わってくれば、それほどスイング軌道は悲観しなくても良いと思います。強打者としての可能性は、感じさせてくれました。

(今後に向けて)

 身体能力が微妙なので、野手として評価すべき選手なのかは微妙です。まずは、足下を固めて、突っ込まないフォームを確立すること。そうすれば、大きな弧を活かした強打者としての可能性も感じます。夏にはぜひ、打者としての成長のみならず、投手としてのピッチングも観られたらと思います。

(2009年・夏)


 
戸根 千明(日大)投手
175/90 左/左
(石見智翠館出身)

(東都大学野球連盟)


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田中 大輝(国学院大)投手
182/76 左/左
(必由館出身)

(東都大学野球連盟)

 
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池田 駿(専修大)投手
172/71 左/左
(新潟明訓出身)

(東都大学野球連盟)

 
 上背はないが、ガッチリした体格から140キロ台のストレートを連発する左腕。下級生の勢い取り戻せば。

 
平井 孝治(筑波大)投手
180/82 左/左
(尽誠学園出身)

(首都大学野球連盟)

 
 強打者としてだけでなく、投げても140キロを記録。

 
長友 昭憲(東海大)投手
173/87 右/右
(東海大望洋出身)

(首都大学野球連盟)


 
(どんな投手?)

 上背ないのですが、安定した下半身を土台に、MAX147キロを投げ込むと評判の速球派右腕です。打者や状況に応じて、明らかに力を加減を変えて投げており、良くいえば手の抜き方を知っている投手、悪く言えば良い状態を長く持続できる力が、まだない投手だと言えるのでしょう。

(投球内容)

 初回こそMAX141キロまで到達し、その球の勢い・伸びには、中々評判どおりの良さがありました。変化球もブレーキの効いたスライダー・カーブ・フォーク系の落ちる球もあるなど一通りものはあるようです。さすがにマウンド経験も豊富なようで、牽制も中々鋭いですし、フィールディングも悪くありません。クィックは1.25~1.40秒とあまり上手いとは言えませんが、一応できるレベルにはあります。下級生の時から見ておりますが、それほど大きく変わった印象はありませんでした。

 基本的には、左右の両方の打者に対しても、外角中心に投球を組み立ててくるようです。外角への制球はそれなりなのですが、内角へのコントロールはつかず、高めにカーブが抜けたり、速球が抜け気味に行くことも少なくありません。

 これだけの球を持っていながら、意外に三振が取れないのは、球が見やすい・打ちやすいだけでなく、勝負どころでの脆さ・勝負弱さを持っている気が致します。内角への厳しいコントロールがないのと球の見やすさで、外角にしっかり投げても、その球を踏み込まれて打たれる場面が目立ちます。意外に実戦的と思いきや、そうではない部分が見られます。

 投球フォームをみていても、お尻を一塁側にしっかり落とせるフォームではないので(改善はできそうなフォームですが)、現時点ではカーブの際にも腕が緩みますし、縦の鋭い変化は期待しにくいです。グラブは、終始体の近くにあるのですが、足の甲の押し付けは極めて短いので、フォーム後半に力を伝えきれず、低めに押し込むのも下手な投手です。

 投球の4大動作に当てはめても「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の観点で言えば、「球持ち」と「体重移動」は悪くありませんが、「着地」までの粘りに欠け、ボールの出所も早く見える「開き」の早いフォームです。またこの手の投手にしては、腕が体に巻きつくぐらい強く腕を叩きつけても良いはずですが、それが意外にできません。

(今後に向けて)

 体幹に「強さ」を感じさせる投手なので、あとはもっと「鋭く」体を使うことを意識したいですね。投球に強弱を付けるのは悪いことと言いませんが、ある程度平均して、高い能力を出せる心身共に強さやスタミナを磨くべきかと思います。もう少し実戦的な投手かなと思ったのですが、以外にそうではないことがわかりました。

 当然大学などに進んで、野球を続けて行ける素材だとは思います。ただ、まだまだ夏の千葉予選を勝ち抜いて行くには、高めないと行けない課題が多いようです。更に大学・社会人への可能性を秘めている投手だけに、志しを高く持って取り組んで頂きたいと思います。

(2010年・選抜)

 
西村 純季(桐蔭横浜大)投手
180/76 右/右
(遠軽出身)

(神奈川大学野球連盟)


 
(どんな選手?)

 兄・優希は、同じ遠軽高校から巨人の育成枠で入団した選手です。兄が荒削りな素材型ならば、弟は試合を作れる総合力で勝負する正当派と言った感じの投手でした。

(投球内容)

 普段は、135キロ前後ぐらいのキレのある速球に投げ込むのですが、力を入れて投げた時は、140キロ近い勢いのあるボールも投げ込みます。ただ球質はキレ型なので、少々ストレートのボリューム感に欠けるきらいはあります。

 変化球は、カーブ、それにスライダー・フォーク(縦スラ?)などがあります。右打者には両サイドを突き、外角低めのスライダーを武器にします。左打者にも両サイドを突く投球ですが、真ん中近辺に時々甘く入ります。勝負どころで甘くなる傾向がありますが、制球は適度にまとまっており、ピッチングを組み立てることができる選手です。クィックなども1.1秒台、フィールディングそれなりで、総合力の高い選手です。

(投球フォーム)

 引きあげた足をピンと伸ばす時に、地面に向かって伸ばすので、見分け難しいカーブの修得や縦に鋭い変化球を身につけるのは、将来的にも厳しいかもしれません。実際カーブを投げる時に腕が緩むので、上のレベルでは使えない代物です。また縦スラを時々投げますが、打者の空振りを誘えるレベルまで到達するのには苦労しそうです。

 グラブを内にしっかり抱え込めない選手なので、いくらバランスの取れたフォームで、時々制球が甘くなります。しっかり内で抱える意識を持ちたいですね。足の甲の押しつけ自体はできているのですが、その時間が極めて短いので、フォームに粘りがありません。すなわち下半身のエネルギー伝達が、充分できていないことを示します。

 投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、「球持ち」こそ悪くないのですが、「開き」が早くボールが見極められやすいのと、「体重移動」が不十分なので、ボールに体重が充分乗って来ません。

(今後は)

 上手く球威・球速がプラスされ、もう少し実戦的なフォームを身につけられるようだと、投球の土台ができている投手なので、素直にパワーアップが結果となって現れそうです。

 凄みはないのですが、試合を作れる本格派。上手く導けば、4年後のプロ入りも期待できる素材だと思います。期待して、その成長を見守って行ければと思います。

(2010年・夏)


 
進藤 拓也(横浜商科大)投手
184/75 右/右
(西仙北出身)

(神奈川大学野球連盟)

 
 140キロ台後半のストレートは、神奈川リーグ屈指の素材。

 
七原 優介(名古屋大)投手
180/79 右/右
(知立東出身)

(愛知大学野球連盟)

 
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北出 浩喜(愛知工業大)投手
181/78 右/右
(小松商出身)

(愛知大学野球連盟)

 
 七原優介(名古屋大)と共に、愛知リーグ2部に潜むドラフト候補。

 
森 貴之(愛知大)投手
175/75 右/右
(天白出身)

(愛知大学野球連盟)

 
 ガッチリした体格から繰り出す重い速球とスライダー。

 
河野 清太郎(名城大)投手
181/75 右/右
(愛知啓成出身)

(愛知大学野球連盟)

 
 実は、1年生で平塚合宿のメンバーに呼ばれたのは彼だけなのですね。オーソドックスな右の本格派で、常時140キロ台~MAX146キロを記録。これは、この日投げた8人では最速でした。

 その球速の通り、ボールに勢いが感じられます。変化球も横滑りするスライダー・チェンジアップなどもあり、変化球とのコンビネーションで抑えるタイプです。伊藤隼太(慶応大)に、内角のストレートをライトスタンドに叩き込まれる厳しい洗礼を受けました。上手く伸びて行けば、オリックスの平野投手のように育つかもしれませんね。

 
菊江 龍(朝日大)投手
173/72 右/右
(下田高南伊豆分校出身)

(東海地区大学野球連盟)

 
 サイドからキレの好い速球とスライダーを投げ込む力投派。

 
宮良 匠(朝日大)投手
178/67 右/左
(八重山出身)

(東海地区大学野球連盟)

 
 オーソドックスな右上手投げで、球速は、常時135キロ前後~MAX88マイル(140.8キロ)。ボールに凄みはありませんが、力を入れた時のボールの勢いは悪くありません。それ以上に、スライダー・カットボール系の変化が鋭く、ストレート以上にこの球が光ります。

 さすがにエースということで、両コースにボールを散らせたりするコントロール、安定したマウンド捌きなどピッチングが組み立てられる好投手でした。ただ来年ドラフト候補かと言われると、社会人タイプの好投手との印象を受けました。

 
永尾 拓也(中京学院大)投手
178/69 左/左
(鹿児島出身)

(東海地区大学野球連盟)

 
 球威・球速で討ち取るというよりは、投球術光る技巧派左腕。

 
西山 勇弥(福井工大)投手
179/75 右/右 
(京都府立工出身)

(北陸大学野球連盟)


 
(どんな選手?)

 高校時代は、春季京都大会で実際に観たことのある選手です。当時は、MAX142キロを誇る投手と言う触れ込みでしたが、観た印象ではスライダー投手との印象が残っております。ただ大学選手権では、すべてストレートだけで押す投球でした。

(投球内容)

 テイクバックが小さいなフォームから常時135キロ前後~MAX139キロ。球速以上にボールには勢いが感じられました。大体球速以上に勢いを感じさせる投手と言うのは、それ以上の球速を秘めているか、将来更に球速を伸ばして行ける投手が多いと経験的に思います。高校時代計測した時が、MAX86マイル(137.2キロ)だったことを考えると、この一年でも緩やかに球速を伸ばしていることがわかります。ただ制球はアバウトで、力任せで投げている感じが致しました。

 高校時代に、もう少しじっくり投球を観た時は、外角低めへの制球に優れ、そこに切れこむスライダーに絶対的な自信を持っているように感じられました。そういった投球も、大学で徐々に先発などを任せられるようになると、これから見られるのではないのでしょうか。

(投球フォーム)

 お尻の落としは、けして一塁側に落とせていないわけではないのですが甘い傾向にあります。着地までの粘りも平均的で、見分けの難しいカーブや縦に鋭く落ちるフォークなどの修得により、投球の幅を広げてゆくのは難しいかもしれません。

 グラブは比較的最後まで体の近くにありますが、足の甲の押さえが浮いてしまい上手くできません。そのためボールが抜けてしまうことも少ないないようです。腕の振りにも無理はなく、故障への可能性は低そう。

 小さなテイクバックの上にグラブで上手くリードしながらボールを隠し、打者からは突然ボールが見えて来る感じで長くボールを隠せております。開き自体は平均的ですが、球持ちも悪くなく、まずまず実戦的です。

 腕も振れているのですが、足の甲の押さえができないことから、下半身のエネルギー伝達が上手く行かず、体重移動に大きな課題を抱えます。

(今後は)

リーグ戦では、5試合で1勝1敗 防御率 2.63 と経験も積みました。高校時代では無縁の全国の舞台も経験し、この投球をいかに今後に活かすか注目されます。福井工大の将来を担う存在になるのではないのでしょうか。今後の活躍に、期待してみたいと思います。

(2011年 大学選手権)

 
江口 大樹(金沢星稜大)投手
181/91 右/右
(白根出身)

(北陸大学野球連盟)

 
 体をまるめた小さなフォームから、ピュッと出てくる140キロ台のぼーるに威力。

 
田中 英祐(京都大)投手
179/72 右/右
(白陵出身)

(関西学生野球連盟)

 
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大橋 直也(大阪学院大)投手
176/75 左/左
(鳴門工業出身)

(関西六大学野球連盟)


 球速は、130~135キロぐらいで、明らかに今回のメンバーの中では、ボールの球威・球速面で見劣ります。そのためこの投手に代わると、各打者達が自分のスイングをしていたのが印象的。変化球は、スライダー・スクリューなどがあります。

 元来まとまった左の好投手タイプだと思いますが、その片鱗が見られたのは2イニング目。テンポよく投球を組み立てて来る、軽快なサウスポーというのが持ち味のよう。いずれにしても、来年のドラフト候補云々といったタイプではないです。左の好投手タイプなので、社会人などでは重宝がられるのではないのでしょうか。

 
 
金子 丈(大商大)投手
188/90 右/右
(大院大高出身)

(関西六大学野球連盟)


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東山 太樹(神戸学院大)投手
174/73 右/右
(香川西出身)

(関西六大学野球連盟)


 体は大きくないが、140キロ前後のストレートと鋭いスライダー。

 
 
酒居 知史(大体大)投手
175/75 右/右
(龍谷大平安出身)

(阪神大学野球連盟)

 
(どんな投手?)

 頭のブレが小さく、安定した下半身を活かしたフォームが魅力の投手です。腕や身体を強く振るダイナミックスさはありませんが、安心して観ていられる投手です。

(投球内容)

 球速は、すでに昨夏の時点で、常時130キロ前後~MAXで135キロぐらいは出ていたのではないのでしょうか。球質は手元でピュッと来る感じですが、時々シュート回転するのが気になります。変化球は、カーブ・スライダー。両サイドに球を散らせて、打たせて取るのが身上です。

 牽制やフィールディングは平均的。クィックは、1.20~1.25秒前後と基準レベル。制球・マウンド捌きにも破綻はなく、バランスの取れた好投手だと思います。

(今後に向けて)

 それほどこの一年で、球威・球速は伸ばしてはいないようです。しかし土台がしっかりしており、投球もできる投手なので、大学などに進んでも野球が続けて行ける素材ではないのでしょうか。高卒プロ云々の素材ではないと思いますが、ぜひこの夏に、その成長ぶりを確かめてみたい一人です

(2009年・夏)

 
三谷 祐一朗(関西外語大)投手
178/75 左/左
(金光大阪出身)

(阪神大学野球連盟)

 
 内角を厳しく突く強気な投球が自慢のサウスポー。

 
宮崎 敦次(広島国際学院大)投手
171/72 左/左
(下関国際出身)

 
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永野 将司(九州国際大)投手
178/78 左/左
(日出暘谷出身)

(九州六大学野球連盟)

 
 タイミングを狂わせる投球が持ち味の技巧派左腕。


中島 彰吾(福岡大)投手
178/72 右/右
(大牟田出身)

(九州六大学野球連盟)

 
 
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浜田 智博(九州産業大)投手
183/75 左/左
(宮崎工業出身)

(福岡六大学野球連盟)

 
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橘 朋晃(日本文理大)投手
176/76 右/右
(鞍手出身)

(九州地区大学野球連盟)


 サイドから繰り出すキレのある速球似、スライダー・シンカーを織り交ぜる。

 






大学4年生 野手編



 
飯田 篤史(苫小牧駒沢大)外野
180/70 右/両
(駒大苫小牧出身)

(北海道学生野球連盟)

 
 強肩・俊足を活かした守備力自慢の大型外野手。

 
福原 健太(東農大北海道)外野
181/79 右/左
(北谷出身)

(北海道学生野球連盟)


 沖縄人特有の高い身体能力を活かしたプレーで魅了。

 
 
中島 健介(北海道教育大函館)捕手
178/78 右/右
(稚内大谷出身)


(北海道学生野球連盟)


 チームをまとめ、司令塔として強豪校と対峙する。

 
 
大坂谷 啓生(青森中央学院大)外野
179/83 右/右
(弘前学園聖愛出身)

(北東北大学野球連盟)

 
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外崎 修汰(富士大)遊撃
175/74 右/右
(弘前実出身)

(北東北大学野球連盟)

 
 
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佐藤 卓也(東北福祉大)遊撃
173/70 右/右
(花咲徳栄出身)

(仙台六大学野球連盟)

 
 
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宮本 涼(東北福祉大)二塁
173/73 右/左
(常総学院出身)

(仙台六大学野球連盟)


 チームのつなぎ役と好守で、貴重なバイプレーヤー。

 
 
井上 信志(東北学院大)三塁
177/76 右/右
(仙台育英出身)

(仙台六大学野球連盟)


 鋭い打球が際立つ強打者。

 
 
大谷 昇吾(上武大)二塁
172/72 右/左
(樟南出身)

(関甲新大学野球連盟)


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ルシアノ・フェルナンド(白鴎大)外野
176/83 右/右
(桐生第一出身)

(関甲新大学野球連盟)


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小泉 健(平成国際大)遊撃
178/75 右/左
(昌平出身)

(関甲新大学野球連盟)

 
 俊足・巧打の遊撃手で、ベストナインの常連。

 
田中 貴也(山梨学院大)捕手
178/72 右/左
(八重山商工出身)

(関甲新大学野球連盟)

 
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中村 圭輔(山梨学院大)三塁
179/75 右/右
(熊本国府出身)

(関甲新大学野球連盟)

 
 三拍子揃った内野手で、鋭いスイングとミート力光る。

 
長谷川 拓真(国際武道大)三塁
178/78 右/右
(東海大菅生出身)

(千葉県大学野球連盟)

 
 野手の間を鋭く抜く巧打者。

 
田村 和麻(東京情報大)中堅
182/80 右/左
(本庄第一出身)

(千葉県大学野球連盟)


 
(どんな選手?)

 投げては140キロ台の速球を投げ込み、打ってはチームの3番打者として、強烈な打球を放つ投打の要的存在です。

(投球内容)

 オーソドックスなフォームから、常時130キロ台後半~MAX143キロの球速を誇るなど、球威・球速はそれなりのストレートを投げ込んできます。ただその球速表示ほど球が来ないので、あまり存在感の感じない速球なのが残念。変化球は、90キロ台のスローカーブも織り交ぜるも、大半はスライダーとチェンジアップ中心です。

 外角中心に、適度に球を集めることができます。右打者には、外角高めに速球とスライダーを、左打者には外角にチェンジアップを多投する配球。埼玉予選の7試合の50イニングで、四死球は7つ。実にイニング対し1/7以下なのですから、四球で自滅するタイプではありません。ただマウンド捌きには、それほどセンスは感じませんし、球速、投球内容の割に、インパクトに欠ける投球をするのは何故でしょうか?

(今後は)

 一定レベルの基礎技術はあるのですが、ストレートの質が悪いので、奪三振も少なくもの足りません。この球質の改善を図りつつ、何か武器になる球を身につけたいものです。上半身と下半身のバランスが取れたフォームになってくれば、球質も変わって来るものと思われます。地力はありそうな投手だけに、大学などで大きく化けるかもしれません。そういったことを密かに期待したい投手でした。

(2010年・夏)

 
寺嶋 寛大(創価大)捕手
183/82 右/右
(興誠出身)

(新東京大学連盟)

 
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高橋 直樹(創価大)中堅
170/70 右/左
(国士舘出身)

(新東京大学連盟)


 
 (どんな選手?)

 国士舘の1番・右翼手として出場。小柄ながら強い打球を放つことが出来、そうかと思えばセーフティバントで揺さぶるなど、プレーに強弱を付けられる高い野球センスが魅力の選手。

(守備・走塁面)

 一塁までの塁間は、4.0秒前後を記録。新チーム結成以来の36試合で16盗塁を決めるなど、ある程度走れる選手だと評価したい。

 右翼手としても中々守備が上手いのだが、地肩が基準以下なのが惜しいところ。打力も好いだけに、もうワンランク肩・スローイング能力が上がって来ることを期待したい。守備・走力に関しては、中々レベルが高いものがあった。

(打撃)

 小柄ながら、鋭いヘッドスピードの持ち主。右に左に打ち返す幅広い打撃が出来、特に流しても非常に強い打球を放てるのが魅力。

 新チーム結成以来、4割近い打率をマークしており、選抜でも全打席でバットにしっかり当てることが出来ていた。昨秋の神宮大会では全然気にならなかった選手だが、一冬超えて確かな成長を感じさせる。

(今後は)

 まだ新2年になったばかりで、これからの選手。すでにそのスイングは、走攻守三拍子のいずれもが、高いレベルでまとまっており、上のレベルを目指せる好素材。今後、何処まで伸びるのか注目したいナイスな選手だった。


(2009年 センバツ)


 
友森 竣也(東京国際大)中堅
右/右
(広島国際学院出身)

(新東京大学連盟)

 
 ボールを捉える技術に優れた、三拍子揃った外野手。

 
伊藤 諒介(法大)三塁&左翼
172/78 右/左
 (神港学園出身)

(東京六大学野球連盟)

 
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小野田 俊介(早稲田大)外野
180/72 右/右
(早稲田実出身)

(東京六大学野球連盟)

 
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武藤 風行(早稲田大)一塁
177/74 右/右
(金沢泉丘出身)

(東京六大学野球連盟)


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中村 奨吾(早稲田大)二塁
180/75 右/右
(天理出身)

(東京六大学野球連盟)

 
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佐藤 旭(慶応大)左翼
171/73 右/右
(慶応義塾高出身)

(東京六大学野球連盟)


 甘い球を逃さに隙なしのプレーが自慢。

 
 
藤本 知輝(慶応大)中堅
183/85 右/右
(慶應義塾高出身)

(東京六大学野球連盟)

 
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糸原 健斗(明治大)三塁
175/73 右/左
(開星出身)

(東京六大学野球連盟)


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福田 周平(明治大)遊撃
170/66 右/左
(広陵出身)

(東京六大学野球連盟)

 
 光る野球センスを、六大学で更に伸ばした好選手。

 
岡部 通織(立教大)中堅
177/78 左/左
(帝京出身)

(東京六大学野球連盟)

 
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江越 大賀(駒沢大)外野
182/85 右/右
(長崎海星出身)

(東都大学野球連盟)


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下川 知弥(駒沢大)遊撃
174/72 右/左
(筑陽学園出身)

(東都大学野球連盟)


 中々の強肩と守備、それに隙を突く走塁などで存在感を示していました。昨秋ベストナインにも輝いている選手で今後も気にかけてみたいところ。

 
 
島袋 陽平(国士舘大)捕手
183/82 右/右
(糸満出身)

(東都大学野球連盟)


 
身体能力抜群で強肩が売りの捕手ですね。この選手も宮国投手と同じようにイマイチ存在感に欠けるというか、どちらかというとチームを鼓舞し引っ張るというタイプではなかったですが、招待野球の頃くらいからそういった意識が出てくるようになり今夏はまさにチームの守備の柱でした。

 守備に関して気になったのはバウンド処理やキャッチングですね。基本的に球際への意識が少し低いかなといった印象があります。パスボールなども多いですし、課題としてはそこまで改善されていないかなと思いました。リードに関しては、まずは投手の強みを活かすことを意識したリードという印象です。ただ、勘の良さや観察眼については良く分からず。送球は相変わらず早いですし、コントロールも良いです。チャレンジマッチまでは自信があるのでしょうか、ランナーを注意しても走るなら2塁で刺せばいいやと思っていたように感じました。しかし、招待野球のときには意識が高くなっており、隙があれば一塁で刺そうといった姿勢が見えていました。決勝でも2度牽制で刺すなどその姿勢が結果にも表れていましたね。課題としては、もう少し展開や流れを読みプレーすることかなと思います。決勝で大量点許しても自分から間を取ろうとしませんし、ファーストストライクからどんどん振ってくる興南の打者に対して配球がやや不用意だったんじゃないかとそのシーンを見直したら感じましたね。こちらも切り替え方やそうなった時のメンタル面にやや不安かもしれません。まぁ課題は多いかと思いますが、修正していくことができるでしょうし大学などでも捕手としてやっていける選手なんじゃないかと思います。

 打撃では、以前と比べてグリップの位置をかなり下げており、胸の辺りくらいでした。軽く捕手寄りにあらかじめ引いて、シンクロ打法のようにタイミングをとりそのままの位置から振ってきます。構えにあまり見栄えはしませんが、スイングには結構迫力がありハマったら大きい当たりを放つことができるんじゃないかと初戦見たときに思いましたが、決勝でまさにその通りの一発がでていました。以前と違って確かに強打と言われても納得するようなスイングではありました。足元や頭もそこまでぶれていないと思います。やはり体はまだ細身ですがパワーはあるんだなと感じさせましたね。しかし、ボールを捉えるセンスは個人的にはやはりイマイチかなと思いますね。

 全体的に課題は多いですが、抜群の身体能力を活かす体と術を身につければ大きく伸びていくんじゃないかと思います。本人も大学志望らしいので4年後を楽しみにしたいと思います。


(2010年夏・半島氏)



 守備面に関してはやはり強肩ですし、送球も早いです。個人的には実際仕掛けられたらどうかが気になってましたが、今回はそれを見ることができ、やはり全てしっかりと刺すことが出来ておりましたし、コントロールも良かったです。ただ強肩なだけでなく実戦においても刺せる肩だと思います。

 打席での構えは、秋に感じた腰の落しが無くなっていました。クローズ気味に構え、トップも高めに添え、バットのヘッドを少し投手側にし、揺らしながらリズムをとる構えです。投手が沈んだとこで始動してきたかと思います。

 秋に比べるとヘッドスピードも増してきて、スイング自体も柔らかくなったかなと思いました。

 選球眼もまずまず良いです。また内はそこまで上手く捌けるとは思いませんでした。

 ある程度芯で捉えていますし打球もそれなりに早いのですが、強烈な打球や大きい当たりを飛ばすといった場面は見られませんでした。やはり個人的にはイマイチ強打いという印象はないですね。夏までにもっと打撃を伸ばして欲しいです。


(2010年春・半島氏)



 強肩・強打と評判ですが、正直あまり印象に残っていませんでした。

 体型は細身であまり捕手っぽくはないですね。足腰も細身ですし、また腕も細いです。ただ送球は鋭く・速くやはり評判通りの強肩ですね。糸を引くような送球が2塁上へいきます。スローイングは早くコントロールも安定しています。体の割にはかなりの強肩ですね。

 体を丸め小さくしてミットを示します。動きは速く、キャッチングはまずまずだと思います。なるべく早く投手へ返しテンポのよい投球をしてもらうことを心がけているようです。

 リードは外角の出し入れで打ち取るようにしているように思えました。

 チームでは3番を勤めています。グリップは耳の位置からバットを軽く揺らしタイミングを取り、スクエアスタンスからややインステップに踏み込んでスイングしてきます。ただ少し腰を落としすぎかなと思います。スイングのキレはイマイチで力強さもあまり感じられませんでした。打球を見ていてもそこまでですし、ボールを捉える力も正直?かなと思いました。

 個人的な印象としては確かに強肩ではありますが、強打?という感じでしょうか。こちらも全体的に筋力不足かな思います。この冬の間に体を作ってきて欲しいですね。

(2009年秋・半島氏)


 
加藤 匠馬(青山学院大)捕手
174/71 右/右
(三重出身)

(東都大学野球連盟)

 
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本間 諒(立正大)中堅
177/76 右/左
(関東一出身)


(東都大学野球連盟)

 
 俊足と積極的な打撃で活躍。

 
山下 幸輝(国学院大)二塁
173/70 右/左
(関東一出身)

(東都大学野球連盟)

 
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水野 一世(国学院大)中堅
183/79 右/右
(遊学館出身)

(東都大学野球連盟)

 
 恵まれた体格を活かした長打力が自慢。

 
福田 将儀(中央大)中堅
174/76 右/右
(習志野出身)

(東都大学野球連盟)

 
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大城 卓三(東海大)捕手
187/86 右/左
(東海大相模出身)

(首都大学野球連盟)

 
 強肩と今春首位打者の打力は魅力。

 
常道 翔太(東海大)中堅
185/89 右/右
(東海大菅生出身)

(首都大学野球連盟)

 
 恵まれた体格を活かしたパワフルな打撃が自慢。

 
喜納 淳也(桐蔭横浜大)遊撃
174/78 右/左
(成立学園出身)

(神奈川大学野球連盟)

 
 抜群の守備力と豊富な経験に裏打ちされたプレー。

 
加藤 介馬(横浜商科大)遊撃
179/76 右/左
(金足農出身)

(神奈川大学野球連盟)

 
 チームの主将として、攻守に引っ張る。

 
源田 壮亮(愛知学院大)遊撃
180/75 右/左
(大分商業出身)

(愛知大学野球連盟)

 
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近藤 弘基(名城大)外野
179/79 右/右
(享栄出身)


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赤松 幸輔(名古屋商科大)捕手
188/95 右/右
(瀬戸内出身)

(愛知大学野球連盟)

 
 巨体ながら動ける身体能力と強打の持ち主。商大5番打者の赤松は北出相手に3打数2安打1打点を記録し完璧に捉えていました。(打ち取られた当たりも安打性のものでした)

 
野間 峻祥(中部学院大)中堅
180/80 右/左 
(村野工業出身)

(東海地区大学野球連盟)

 
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岡山 裕也(金沢星稜大)捕手
177/73 右/右
(穴水出身)

(北陸大学野球連盟)

 
 強肩、好打で、リーグを代表する捕手に成長。


峰下 智大(近畿大)遊撃
179/80 右/左
(佐賀学園出身)

(関西学生野球連盟)

 
 
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伊藤 悠人(近畿大)中堅
175/75 左/左
(宇治山田商出身)

(関西学生野球連盟)

 
 好守・強打で、全日本候補合宿に選出。

 
渕上 真(大商大)遊撃
174/63 右/左
(広陵出身)

(関西六大学野球連盟)

 
 俊足と好守で魅了する好選手。

 
飯田 遼(奈良学園大)二塁
178/75 右/右
(龍谷大平安出身)

(近畿大学野球連盟)

 
 抜群の脚力を活かしたプレーで魅了する。

 
藤井 健(奈良学園大)中堅
178/77 右/右
(智弁学園出身)

(近畿大学野球連盟)


 
(どんな選手?)

 秋の公式戦登板がなかったものの、選抜緒戦の高岡商業戦で選抜し、4安打9奪三振1失点と好投した投手です。

(投球内容)

 中背の体格から、バランスの取れたフォームで投げ込んでくるオーソドックスタイプです。球速は、選抜で135~MAX140ぐらい。際立った伸びや勢いは感じませんが、適度なスピードがある選手です。ただリリースが安定しないのか、続く優勝した興南戦では、ボールが抜けることが多かったです。

 変化球は、スライダーとチェンジアップ。特にスライダーが武器の投手で、この球を多投致します。クィックは、1.2~1.3秒強ぐらいと平均的。マウンド捌き・制球力共に、格別センスは感じませんが、破綻はないレベルです。

(今後に向けて)

 高卒プロとかそういったタイプではありません。まずは、これといった特徴がないので、何か武器になるものを見つけて欲しいと思います。当然関西の大学あたりに進んで野球を続けて行ける素材だと思います。大学に進んでも、近いうちにまた何処かで出会えそうな投手でした。

(2010年・選抜)

 
野崎 遼太
(佛教大)一塁
180/73 右/右
(酒田南出身)

(京滋大学野球連盟)

 
 均整の取れた体格から繰り出す強打自慢。

 
中井 廉太(佛教大)左翼
175/72 左/左
(西城陽出身)

(京滋大学野球連盟)

 
 ツボにハマった時の一振りは強烈。

 
清水 聖士(佛教大)中堅
171/67 右/左
(奈良大付出身)

(京滋大学野球連盟)

 
 抜群の脚力とパンチ力を備えた好選手。

 
北村 優(北九州市立大)遊撃
176/76 右/右
(下関工出身)

(九州六大学野球連盟)

 
 高い意識に裏付けされる遊撃守備。

 
金子 聖史(九州共立大)一塁
175/75 右/右
(飯塚出身)

(福岡六大学野球連盟)

 
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手銭 竜汰(九州共立大)中堅
172/73 右/両
(秀岳館出身)

(福岡六大学野球連盟)

 
 野球センスに光る好選手で、俊足・好打。

 
秋永 絵斗(九州産業大)一塁
181/79 右/右
(飯塚出身)

(福岡六大学野球連盟)

 
 大学選手権に間に合った強打者。

 
鐘ヶ江 力矢(西日本工業大)遊撃
180/78 右/両

 
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原 泉(第一工業大)左翼
188/90 右/右
(喜界出身)

(九州地区大学野球連盟)

 
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宮原 大輔(日本文理大)右翼
182/78 右/左
(清峰出身)

(九州地区大学野球連盟)

 
 積極的な強打で、異彩を放つ。

 
麻生 健斗(日本文理大)捕手
177/79 右/右
(大分出身)

(九州地区大学野球連盟)


 
(どんな選手?)

 2年生ながら、チームの5番を担う遊撃手です。特に少々ハデなプレーが気になりますが、遊撃守備が魅力の選手です。

(守備・走塁面)

 フットワーク・キャッチング・スローイング共に、高校生としてはまずまずの遊撃手です。地肩も強いですし、方向性さえ間違わず精進して行けば、最終学年ではかなり上手い遊撃手になれる可能性を秘めております。基本を大切に、足元を見据えて精進して欲しいと思います。

 一塁までの塁間は、4.7秒前後・左打者換算しても、4.4秒前後と、右打者としても遅い部類に入ります。少なくても、上のレベルでは足を売りにすることはないでしょう。

(打撃内容)

 右オープンスタンスで構えます。少々全体のバランス・両目で前を見据える姿勢は良くないかなと思います。仕掛けは、投手の重心が下がる時に、ベース側に足を持って行き、リリース前後に始動する「遅すぎる仕掛け」を採用。一定レベル以上のスピードに対応するのは厳しいかもしれません。

 小さくステップすることからも「間」がないので、どうしても打てるポイントは限られます。その打てるポイントを逃さず叩く「鋭さ」を磨いてい欲しいと思います。真っ直ぐ踏み出した足元も、インパクトの際にブレる時があるので、腰の逃げを誘発します。

 打撃の準備段階である「トップ」を作るのは遅くないのですが、肘が下がってしまいインパクトまで遠回りなスイングになっております。ヘッドスピードは基準レベルありますが、対応力に課題を残します。

(今後は)

 磨けば守備を売りにできる領域まで行けるかもしれません。走力はイマイチですし、打撃には課題も多い選手です。ただ持っているものは悪くない選手なので、それをひたすら磨いて欲しいですね。この一年間精進すれば、更に上のレベルでの野球も、見えてくるかもしれません。今後の成長に期待したい一人でした。

(2009年・夏)









大学3年生 投手編



 
井口 和朋(東農大オホーツク)投手
177/73 右/右
(武相出身)

 
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金澤 一希(道都大)投手
178/76 左/左 
(旭川龍谷出身)

 
 旭川龍谷時代は、道内屈指の左腕として注目されました。私自身高校時代確認できなかったので初めて見るのですが、非常に静かにゆったりと足を上げつつ、テイクバック小さくピュッと鋭く振って来るギャップでタイミングを狂わせるタイプかと。

 当日は雨でぬかるんで、踏ん張れないマウンド状況。それを差し引いても、球速は135キロ前後(MAX138キロ)程度で、球威・球速的には物足りなさは否めません。ドラフト候補というスケール感はなく、適度にまとまった実戦派との印象を受けます。

 変化球は、100キロ台のカーブとのコンビネーション中心に、たまにスライダーやシュート系の球を投げ込みます。ただカーブは抜けることも少なくありませんし、ストレートも全体的に高いのが気になります。この春のリーグ戦成績は、4勝0敗 防御率 1.71 で、エース格として活躍しました。牽制はまずまず鋭く、フィールディングも上手いのですが、クィックは1.05~1.50と、かなり使うときと使わない時の差が激しい。できればクィックをつかわずに、ゆったりとした「間」を活かした投球に徹したいようです。

(投球フォーム)

<広がる可能性> 
☆☆

 引き上げた足を地面に向けて伸ばすので、腕の振りの緩まないカーブや縦に鋭く落ちるフォーク系の球種に適しません。また「着地」までの粘りもないので、変化球が曲がりきらなかったり、キレの好い球の修得には苦労するのではないのでしょうか。

<ボールの支配> 
☆☆☆

 グラブは最後まで内に抱えられているようで、両サイドの制球は安定しやすいはず。足の甲でも地面を押し付けられているように見えますが、「球持ち」が悪いのか?ボールが高めに抜けることも少なくありません。リリースを押し込め安定するようになれば、細かい制球も良くなると思うのですが・・・

<故障のリスク> 
☆☆☆

 お尻が落とせない割にカーブを多投するので、その点で肘への負担は感じます。腕の角度も結構あるのですが、それほど振り下ろしに無理は感じません。そういった意味では、肩への負担は少なそう。けして力投派ではないので、故障の可能性は大きくはないと思います。

<実戦的な術> 
☆☆

 「着地」までの粘りに欠けるので、打者としては合わせやすいはず。「開き」自体は早くないので、球筋が読まれやすいことはないでしょう。コースにしっかり投げられれば、抑えられるとは思いますが。

 腕の振りが弱く、体に絡んできません。これでは、速球と変化球の見極めはつきやすいはず。またボールに上手く体重が乗せられていないので、打者の手元まで生きた球が行きません。

(フォームのまとめ)

 投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」において「開き」を除く各項目では、すべてに課題を残します。実戦的にみせて、そうでないことがわかります。

(最後に)

 すでに2年生の時点で、チームの主戦に成長した点は高く評価します。しかしこれから全国、更に上のレベルへと意識した場合に、物足りない部分が少なくありません。

 ある程度試合をまとめられる左腕だけに、実戦力が伴えば面白い存在だとは思います。あと2年間でどのぐらいの投手に育つのか、今後も注目して行きたい一人でした。

(2013年 大学選手権)

 
多和田 真三郎(富士大)投手
181/81 右/右
(中部商出身)

 
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熊原 健人(仙台大)投手
178/76 右/右
(柴田出身)

 
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吉永 健太朗(早稲田大)投手
182/80 右/右
(日大三出身)


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上原 健太(明治大)投手
190/86 左/左
(広陵出身)

 
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今永 昇太(駒沢大)投手
178/78 左/左
(北筑出身)

 
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西村 天裕(帝京大)投手
177/92 右/右
(県和歌山商出身)


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吉田 侑樹(東海大)投手
187/79 右/右
(東海大仰星出身)

 
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井上 和紀(福井工大)投手
175/67 右/左
 (帝京五出身)

 
 MAX143キロを記録する左腕ということでしたが、大学選手権・上武大戦では、常時135~MAX139キロぐらいと、驚くような球威・球速はありませんでした。キレのあるストレートとカーブ・スライダー・スクリューなどを織り交ぜて、コンビネーションで仕留めて来る好投手です。帝京五時代は、愛媛屈指の左腕として注目されました。

 牽制は左腕らしくそれなりで、クィックも1.2秒前後と平均的。マウンド捌きなども悪くないのですが、ストライクゾーンの枠の中でのコントロールに課題があったり、高めのボールゾーンに抜ける球が目立ちます。甘く入った球を、日本一になった上武大打線は見逃してくれませんでした。

(投球フォーム)

<広がる可能性> 
☆☆☆

 引き上げた足を地面に向けて伸ばすので、お尻はあまり落とせません。そのためカーブで緩急をつけたり、フォークのような縦に鋭く変化球には適しません。しかし前に大きくステップすることで、着地までの時間を確保。着地までの粘りは、平均的でした。より粘れるようになると、体を捻り出す時間が確保できて、より変化球のキレも増すのではないのでしょうか。

<ボールの支配> 
☆☆☆

 グラブは最後まで内に抱えられているので、両サイドの投げ分けは安定。足の甲でも地面を押し付けられているですが、リリース迎えた後あたりから押し付けるので効果がありません。「球持ち」も浅くボールを押し込めないので、ボールが上吊ってしまいます。

<故障のリスク> 
☆☆☆

 お尻は落とせませんが、カーブやフォークをそれほど多投するわけではないので、悲観しなくても。腕の角度にも無理はないので、故障の可能性は低いのでは?

<実戦的な術> 
☆☆☆

 「着地」までの粘りは平均的で、体の「開き」も並ぐらいでしょうか。腕はしっかり振ることができているので、速球と変化球の見極めは困難。あとは、もう少しボールに体重が乗せられるようになると、ベース板の上まで球威が落ちないのではないのでしょうか。

(最後に)

 実戦派左腕として期待したいのですが、まだコントロール・ボールの威力共に発展途上の印象を受けます。今回全国大会のレベルを直に感じることで、自分に足りないものをハッキリ認識できたはず。この経験を糧に、更なる成長を期待してやみません。更に成長が挑めれば、社会人への道も開いて来るのではないのでしょうか。

(2013年 大学選手権)

 
桜井 俊貴(立命館大)投手
181/73 右/右
(北須磨出身)

 
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柏原 史陽(同志社大)投手
174/75 右/右
(桐光学園出身)

 
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石田 光宏(関西大)投手
181/77 右/右
(近江出身)


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唐仁原 志貴(福岡大)投手
184/75 左/左 
(小林出身)

 
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田中 豊樹(日本文理大)投手
180/88 右/右
(佐賀商出身)

 
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大学3年生 野手編



 
久保 皓史(富士大)三塁
181/77 右/左 
(佐賀商出身)

 
 (どんな選手?)

佐賀商時代から、ミート力と長打力を兼ね備えた強打者として、私自身も何度かレポートしたことがあります。富士大に進んでからも活躍し、大学選手権では4番・三塁手として出場。今春のリーグ戦では、10試合 2本 14打点 打率.438厘 最多打点と初のベストナインに選出されました。

(守備・走塁面) 

高校時代に計測したタイムは、左打席から塁間4.15秒前後と基準以上。しかし大学に体も大きくなり、今回の大会では4.35秒強と走力が以前よりも落ちたように思います。元々走塁で魅了するタイプではないですし、打撃が売りの選手なのでその辺は致し方ないところかと。

打球への反応、キャッチングは悪くない選手ですが、高校時代よりも動きが重くなった感じがして、可も不可もなしかなといった印象。地肩はかなり強いのですが、スローイングを乱す時があり、その辺の安定感が求められます。

現状は、走塁は中の下、守備は平均的、地肩はプロでも強い方というのが彼の評価でしょうか。

(打撃内容) 

腰がシッカリ据わり、柔らかさと力強さを兼ね備えます。それほど長打で魅了するタイプではなく、勝負強さを売りにする中距離ヒッターと考えて好いでしょう。

<構え> ☆☆☆☆

前足を軽く引いて、グリップの高さは高め。腰の据わりもよく、両目で前を見据える姿勢・全体のバランスにも優れ、何より構えた時に、ビシッと決まっているところが素晴らしい。

<仕掛け> 平均的

投手の重心が下がりきった時に始動する「平均的な仕掛け」を採用。打撃のスタイルの通り、ある程度の対応力と長打力を兼ね備えた中距離打者やポイントゲッターが多く採用する仕掛けです。高校時代の「遅すぎる仕掛け」を改善し、打撃の幅ができたのが最大の変化でしょうか。その辺が、高打率にもつながっていると考えられます。

<足の運び> ☆☆☆ 

足を引き上げる「間」はある程度取れており、速球でも変化球でもそれなりに対応。まっすぐ踏み出すように、内角でも外角でも捌きたいという幅広い万能型。ちょっと気になったのは、インパクトの際に足元が少しブレており、外角の厳しい球や低めの球に対しどうなのか気になります。

<リストワーク> ☆☆☆

始動は遅く無い割に、少しトップの形を作るのが遅れがち。バットの振り出しはインサイド・アウトではありませんが、バットの先端が下ることなくロスなく振り抜けています。大きな孤を描き、最後まで力強く。それが、この選手の良さではないのででしょうか。

<軸> ☆☆☆

足の上げ下げは静かなので、上下に目線は大きく動きません。足元がブレる分、体の開きが我慢できない部分がありますが、軸足は大きくは崩れませんし粘りを感じます。体が前に突っ込まないように、注意したいところ。

(最後に) 

守備・走塁でのアピール度は並なので、よほど打撃で図抜けていないと厳しいところ。ただ器用さもあった強打者だというと、佐伯貴弘(元大洋~中日)などがおり、それに近いタイプかと。来年のドラフト候補になるかは微妙ですが、大学球界では数少ない強打者タイプだけに、最終学年のプレーを見るまでは見限れません。

(2014年 大学選手権)



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(どんな選手?)

 佐賀屈指の選手層を誇る佐賀商において、1年夏には、5番・三塁手として出場していた選手です。左の好打者タイプで、柔らかいリストワークを活かした、対応力のある打撃が光ります。それでいて、140キロ級のストレートにもしっかり対応できる動体視力・外野の頭をオーバーできるパワーも身につけているなど、極めてその将来性が楽しみな存在です。

(守備・走塁面)

 身体がゴツイタイプの選手ではなく、しなやかな身のこなしが光るタイプの選手です。三塁手としての反応・キャッチングは悪くないのですが、ややスローイングの精度に不安を感じました。地肩に関しては、基準以上のものがありますが、制球力を如何に高めて行くのかが、課題だと思います。ただ将来的には、センターラインを担うような役割を任されるかもしれません。

 走力は、この試合ではよくわかりませんでしたが、その身のこなしからしても、動けない選手ではないはずです。夏の大会でも、決勝まで勝ち上がったチームなので、もう少し他の試合の模様もみて、サンプルを集めたいと思います。

(打撃内容)

 難しい球をカットしたり、インコースの厳しい球でも、なんとか内野の頭を越してみたりと、柔らかいハンドリングを活かして食らいつきます。また綺麗にレフト方向に流したりしたかと思えば、140キロ近い球威のある球でも、外野の頭を完全に越える長打を放つなど、ひ弱さがありそうでないのも良いところです。対応力の高さは、すでに1年生離れしており、佐賀を代表する野手だった先輩の古賀翔也以上の内容を、すでに1年生で示しておりました。

 左オープンスタンスで、背筋を伸ばして構えます。打席でもリラックスして構えられ、悪くないと思います。ただ残念なのは、仕掛けが「遅すぎる仕掛け」を採用。一度ベース側につま先立ちしてから、リリース前後に始動するので、一定レベル以上の球威・球速に立ち後れる心配があります。その辺が、将来に向けて改善できてくると、もっと打撃に余裕が出てくると思います。

 小さくアウトステップした足下はブレないので、打てるポイントは限られていそうですが、甘い球を逃しません。バットを寝せて出すも、ヘッドを残してスイングできるので、左方向に上手く流すことができます。頭のブレ・身体の開きも我慢でき、軸足にも強い粘りを感じさせます。

(今後は)

 典型的なアベレージ・対応型の選手です。非凡な対応力がある選手ですから、更に「強さ」「鋭さ」磨いて欲しいですね。仕掛けの問題を解決できるようだと、2年後は九州を代表する打者として、ドラフト候補にあがってくると思います。

 タイプ的には、アベレージヒッターなので、センターラインが担えるような、守備・走力などのアピールポイントがあるようだと、高卒指名の可能性も秘めていると考えられます。その辺はよくわからなかったのですが、打撃に関しては、1年生ながら非凡なものを持っている選手です。ぜひ、その名前を覚えて欲しい好打者でした。

(2009年・夏)


 
高山 俊(明治大)外野
181/84 右/左
(日大三出身)

 
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谷田 成吾(慶応大)外野
183/86 右/左
(慶応高出身)

 
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横尾 俊建(慶応大)三塁
175/86 右/右
(日大三出身)

 
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大城 滉ニ(立教大)遊撃
175/71 右/右
(興南出身)


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茂木 栄五郎(早稲田大)三塁
171/75 右/左
(桐蔭学園出身)

 
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畔上 翔(明治大)外野
178/85 左/左
(日大三出身)


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藤岡 裕大(亜細亜大)内野
177/73 右/左
(岡山理大附出身)


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北村 祥治(亜細亜大)捕手
177/77 右/右
(星稜出身)

 
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吉田 正尚(青学大)外野
172/73 右/左
(敦賀気比出身)


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柴田 竜拓(国学大)遊撃
167/68 右/左
(岡山理大附出身)

 
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大学2年生 野手編




手登根 祥(富士大2年)DH
179/85 左/左 
(浦添工業出身)

 

(どんな選手?) 

 浦添工業時代は、沖縄屈指の強打者としてプロからも注目された素材。今春のリーグ戦では、10試合 0本 5打点 打率.303厘 とまだ将来性を買っての起用だと思われます。大学選手権の福岡大戦でも、試合の途中で交代させられていました。 


(守備・走塁) 

残念ながらDHでの出場であり守備力もよくわかりませんし、一塁までの到達タイムも計測できませんでした。ただプレーを見る限りは、守備・走力でのアピール度は低く、打撃に特化したタイプに見えます。高校時代は、強肩の三塁だったと訊いております。

(打撃内容) 

高校通算で40本塁打以上を放っている長距離打者でしたが、本質的に強烈な球足で野手の間を抜けて行くタイプかと。よほどツボに入らないと、打球が上がるようなタイプには見えません。身体に力があるので、腕っ節の力でスタンドインすることもあると思いますが、本質的に中距離打者ではないのでしょうか。

<構え> ☆☆☆ 

前足を引いた左オープンスタンスで、グリップを少し下げてリラックスを心がけます。腰の据わり具合・全体のバランスとしては並で、両目で前を見据える姿勢は悪くありません。

<仕掛け> 早めの仕掛け 

投手の重心が下るときに始動する「早めの仕掛け」を採用。これは、対応力を重視したアベレージヒッターの打ち方であり、体の強さで長打を生む中距離タイプかと。

<足の運び> ☆☆☆☆

足を軽く引き上げて、始動~着地までの「間」が充分あり幅広くボールを捉えます。踏み込みは真っ直ぐで、内角でも外角での捌きたいタイプであり、スピードの変化にもコースにも万能に対応しようとする意志が感じられます。

<リストワーク> ☆☆☆

少し打撃の準備である「トップ」を作るのが遅れがちで、速い球に立ち遅れがち。バットの振り出しはインサイド・アウトではありませんが、バットの先端であるヘッドは下がることなく、大きな孤を描いて振り切れています。特にヘッドスピードは鋭く、打球の速さは一級品。

<軸> ☆☆☆☆

足の上げ下げは静かで、目線は上下に動きません。体の開きも我慢でき、軸足も大きく崩れません。軸を起点に、綺麗な回転でスイング出来ています。

(最後に)

目指すべき方向性は、同じ沖縄出身の 山川 穂高(西武)のような道筋だと思います。山川も守備力・走力がある選手ではなかっただけに、いかに手登根も打撃で存在感を示すかでしょう。今後何処まで全国で通用する打撃を身につけられるのか、注目して見守ってみたいと思います。

(2014年 大学選手権)